多肉植物 育て方のコツ
夏場の水やり注意点!
葉と葉の間に水が溜まりやすい品種は株に水がかからないように水やりをしましょう。
特に夏場や冬場など植物が元気のない時期は水が溜まった部分がレンズになって葉焼けしたり、菌が繁殖して傷んでしまうことがあります。
春や秋といった元気の良い時期は菌の侵食が少なく、上から水をかけても比較的傷みにくくなります。
夏場の水やりとして底面給水がおすすめです。
※底面給水は、比較的涼しい夕方に与えましょう。
- 水が溜まっている様子です。
(画像の品種:サブセシリス)
- 底面吸水の方法です。
鉢底から水を吸わせます。
(20分程度水につけておきましょう。)
夏場の断水ってどこまで大丈夫?
夏場は断水とか極力水を控えましょうと言われますが心配ですよね。
画像は2ヵ月断水して水分がなくなってしまった“八千代”に秋口にたっぷり水を与えたものです。
水を与えてたった二日でここまで回復するんです。
猛暑の中お水を与えると土中の水分が高温になり根を傷めたり、最悪枯れてしまう事もありますので多少萎れたとしても我慢させてあげましょう。
-
-
▲ページトップへ戻る
冬でもできるだけ日光浴をさせましょう
冬場に凍るからといって、ずっと屋内に置いておくと日光に弱い軟弱な株になってしまいます。
軟弱な株になってしまうと、直射日光にあてたい春先に葉焼けの原因となりますので、冬でも日中が氷点下にならなければ屋外で日光浴をさせてあげましょう。
- 春に葉焼けした様子
(画像の品種:魅惑の宵)
- 春に葉焼けした様子
(画像の品種:パールフォンニュルンベルグ)
管理場所
春・秋:直射日光の下で日光浴をさせます。
夏:半日陰で、できれば雨水のかかりにくい軒下。暑さや蒸れを避けます。
冬:なるべく日光浴をさせます。凍りそうな時は屋内に取り込みましょう。
霜による凍傷を防ぐには
夜間の霜が心配な程度なら『不織布』を3重~4重に重ねたものをかぶせておけば凍傷を防ぐことができます。
寒冷地や強い寒波が来ているときは屋内に取り込むようにしてください。
▲ページトップへ戻る
植え替えのタイミングは?
下葉が枯れ始めたら植え替えのタイミングです。
他に鉢の底穴から根が出てきたり、下葉が落ち、その茎から根が出てきているものも植え替えのサインです。
上に伸びるタイプでニョロニョロ伸ばして『味』を出したい場合は、下葉が枯れても植え替えないのも方法の一つです!
このような症状があらわれてきたら、秋口か春先に植え替えをします。
- 下葉が枯れ始めた様子。
- 茎から出る根、気根と呼びます。
- 上に伸びる品種は植え替えをしないことでニョロニョロと伸びていきます。(画像の品種:秋麗)
▲ページトップへ戻る
どんな土を使うの?
-
水はけが良すぎても、悪すぎてもダメ。
普通の園芸用培養土に赤玉の小粒を半々に混ぜた程度が比較的良い結果が得られています。
土の部分はなるべく浅いほうが良いでしょう。画像を参考にしてみてください。
▲ページトップへ戻る
植え替えの仕方
1
- 植え替えたい多肉を用意します。
(画像の品種:月美人)
2
- 鉢から抜きます。
3
- 土の塊をほぐすように土を取り除きます。
4
- 土を取り除いた様子。
5
- 根を1cm程度まで切りそろえます。
6
- この状態で風通しの良い半日陰で2日程度乾かした後、新しい土に植え替えます。
植え替えの適期は春先か秋口です。真夏や真冬はお勧めできません。
1ヶ月ほどで発根します。発根するまでは土の表面が乾いたら底穴から流れ出る程度たっぷり水やりをします。
置き場所は他の多肉植物と同じく、なるべく直射日光のあたる場所に置きます。
▲ページトップへ戻る
増やす方法
カット芽挿し
伸びすぎてバランスが悪くなった茎をカットして土に挿します。
土に指す茎の部分を1cmほどの葉を取り除き、2日程度乾かしてから挿します。
葉挿し
葉を茎から横にずらすように、やさしく力を加えるとキレイにとれます。
風通しの良い半日陰に置いておくと、1ヶ月ほどで発根してまいりますので、発根を確認してから乾いた土に挿します。
(画像:取ってから2ヶ月経過したみどり牡丹の葉)
葉挿しは容易な品種と難しい品種があります。
-
▲ページトップへ戻る
害虫
カイガラムシの類、夜盗虫などイモムシの類。
Point!
いずれも浸透移行性の殺虫剤を撒いておくと予防、駆除ができます。季節の変わり目に撒くと有効です。
カイガラムシ
- 白い胡麻のような点がカイガラムシの類です。
歯の表面から樹液を吸い葉を変形させてしまいます。
夜盗虫
- 大小さまざまなタイプがいます。
食べやすい新芽を好みます。
▲ページトップへ戻る
病気
根腐病
1週間以上土が湿った状態や、風通しの悪い場所に置いておくと、カビ類が発生し根や茎を傷めてしまいます。
対処法は水を切り土を乾燥させ、より風通しが良く日光の当たる場所に移動します。
根だけでなく、茎や葉っぱも傷めてしまいます。
(画像の品種:チワワエンシス)
黒班病(黒点病)
梅雨時期から夏場にかけて、高温多湿や曇天が続くことにより発生しやすくなります。
この病気で枯死することは希ですが、黒班が出てしまった葉は治りません。
秋以降に新しく綺麗な葉が展開してくることを待ちましょう。
- (画像の品種:月の王子)
- (画像の品種:月美人)
▲ページトップへ戻る